ピッキング
ピックの握り方ひとつプレイスタイルは随分変わる
ジャズソロギターやクラシックギターを中心に弾いている私のプレイスタイルは指弾きです。しかし最近何かに取り憑かれたようにピック弾きを練習しています。
まぁインスタに投稿されているギター動画を見ていてピック弾きでも指弾きに負けない表現力があることが分かったからなんですけど・・・・
ピックの握り方を見直してみた
指弾きに挑戦する前はずっとピック弾きだったのでピック弾きは慣れ親しんだスタイルではあります。
私のピッキングフォームは速弾きとカッティングを両立させるためのフォームでミュート系全般は左手で対応していました。極端に言えば右手はリズムに合わせてしっかり振ってさえいれば左手でなんとかしちゃうってスタイルです。
でもそれだとソロギターのような繊細なフィンガリングは行えないので握り方を含めピッキングフォームを見直す事にしました。
握りを深くしてみた
今までの握り方は人差し指と親指の指先で軽くて挟んでピックと弦を水平に当てていました。この握り方は弦の抵抗が強いので比例してピッキングも強くなります。だもんで当時の私は速さを出すためにピッキングのコントロールを棄てて弦に負けないようにしっかりストロークする事に注力していました。
アタックの効いたパーカッシブな音が特徴です。これはこれでありなのですが、今出したい音ではありません。
次はピックは水平に当てつつもストロークをクラシックのプランティングなみに小さくしてみました。そこそこ弾けるのですが完成までに膨大な時間がかかる予感がしたので、別の方法を模索。
続いてピックの握りを変更してみました。親指、人差し指ともに第1関節にさしかかるほどの位置で握ってみました。この握りは同一弦での速弾きが恐ろしく速くできました。これだ!と思ってしばらく練習してみましたが、弦移動が大変で、手の位置も弦と近過ぎて空ぶったりミュートが深くなり過ぎたり取り回しが難しいです。でも楽に速さが出せるからこのまま突っ走ろうかと思いましたが、もう少し浅く握ってみる事にしました。
結果、速さは少し落ちましたが随分コントロールが楽になったのでこちらの握りに変更しました。多分この握りはギター初心者の頃にやっていた握りに近いので多分私の自然体の握りなのかなぁと思っています。水平にピックを当てることはできなくなりましたが、その分抵抗が少なくなり以前よりも速さを出すのが楽になりました。
握りを変える事による影響範囲
握りを変えるプラス作用もマイナス作用もあり、色々影響がでます。
ピックが自由に選べるようになった
1番の変化は演奏性がピックに左右されなくなったことです。前のフォームでは素材がデルリンで0.7mm前後の厚みでないと引っかかる、もしくはピックが割れてしまうので、ピック探しもひとしおでした。しかし、これからはそれらにとらわれずピックを選べますので、地味に楽しみが増えました。
音が小さくなった
ピックと弦の引っかかりが少ないフォームに変更しましたので、音量がめちゃめちゃ下がりました!慣れてくればもう少し音量は上がるとは思いますが、以前と比べるとサッパリです。でもそれはそれで良いのかと思っています。
活動の中心が独演になり、アンプで大音量をならせる機会も減りました。ピッキングが強すぎるとアンプの音がかき消されてしまうので今の自分にはあってるのかなぁと思っています。
コンプを使うようになった
アタックも音量と比例して弱くなったのでコンプを使うようになりました。以前はコンプのかかった音が嫌いでしたが、最近はどちらかと言うと好きな音なので、時間が問題を解決していてくれました。
音色が歪み系からクリーン中心にかわりましたし、見直しはしてみるもんです。
まとめ
ピックの握りを変えただけで色々変わってしまいました。演奏性はもちろんのこと音も今の自分のプレイスタイルに合ったものに変わったので握りを変えてみて良かったです。
この知識が以前の自分にあったとしても握り方は変えなかったんだろうなぁと思います。今回変えるに至った要因はプレイスタイルですので!
もし今の音が出したい音じゃないのならピックの握り方を見直すのもアリかも知れませんね。