機材について
フルアコEastman/AR-175CE D P90 Thin Bodyレビュー
長い間ギタリストやってますが、はじめてフルアコをゲットしました。フルアコの存在を知ったのは入手する数ヶ月前という完全なフルアコ初心者です。フルアコを知るまではこのタイプのギターは全てセミアコだと思っていました。
まぁそんなこんなで、ものの良し悪しも機能的な事も分からないまま入手いたしましたが、早速感想と言うかレビューです。
演奏性とセッティング
まずは演奏性です。私のようなクラシックスタイルの構えの場合、踏み台やストラップをつけれない楽器屋さんの試奏だけでは分からない部分が多々ありますので所有しないことには演奏性を把握できません。だもんで早速ストラップを装着してベストなフォームで色々確認してみました。
薄めのボディーが弾きやすい
私のAR-175CEはThin Bodyでボディ厚が薄めのタイプなのでフルアコ初心者の私でも違和感なく演奏できました。他にフルアコを所有していないのでなんともなのですが薄胴はハウリングの面でも有利に働くようです。
ネックの形状
ネックの握り心地と言いますか形状って結構好みがあると思います。エレキはFender Customshop Jaguar、クラギはヤマハのNTX700というエレガットを使っていますが持ち替えの違和感はあまり感じませんでした。ナット幅やスケールはそれぞれ違いますが握り心地が近しい形状だからと思われます。
ブリッジの調整で回避できるかも知れませんが指がこんがらがるようなギークなフレーズを弾くと他のギターよりも弦落ちしやすいので、そこだけは要注意です。
弦高が結構攻めれる
これについては個体差やコンディションも関係してくると思いますが、このギターは結構弦高を攻めることができました。フルアコは演奏スタイル的にテンションきつめのハードな弦を張りますので、弦高を攻めれるのは地味に嬉しいです。
ここが残念
演奏性・セッティング面で少し残念だった点があります。それはフロントピックアップが高すぎることです。構造的な事は全く把握してなくて、ピックアップの高さ調整どうやってやるんだろうと調べたところ、ピックアップの高さは固定のようでポールピースのみで調整するとのことでした。
・・・・・ポールピースってなんだ?と思いつつググってみたらピックアップから出てる丸い形状のやつをで、マイナスドライバーで高さが調整できてボリュームはそこで調整できるみたいです。確かにフロントのボリュームはバカでかかったので、とりあえず調整しました。指弾きの時に若干邪魔なのでピックアップ自体、もう少し下げたかったのですがそこは頑張って慣れることにします。
サウンド
アンプを通した音も生音も私的には満足しています。生音に関しては思っていたより大きくて、残響音も心地よく残ります。その反面アンプを通した時は残響音が大きすぎるのでフレーズに合わせて適宜対応が必要になります。
ピック弾きなら残響音対策は簡単なのですが、指弾きでは苦労しそうです。特に速いフレーズは心が折れないように注意しないといけなさそうです。
箱鳴りの甘いサウンドがフルアコの特徴だと思いますが、まさにその通りのサウンドです。まだこのサウンドのキャラクターを聴き分けれるほどフルアコサウンドを聴き込んでいないので特徴的なことはあまり伝えられませんが、凄く良い響きです。もっと早く出会いたかった!
ビジュアル
ビジュアルも満足です。まぁ見た目で決めたので当然ですよね。このギターはラッカー塗装なのでエイジングも楽しめそうです。一緒にいい歳の取り方をしたいものです。
まとめ
イーストマンに関してはネットでの情報も不足していますので不安はありましたが、はじめてのフルアコとしては最適なのではと思っています。