音楽理論と練習方法
ギタリストのためのCメジャースケールの基本
Cメジャースケールはドレミファソラシドのことです。「CDEFGAB」がそれぞれ「ドレミファソラシ」に対応しています。スケールを知ってなくてもギターは弾けますが、Cメジャースケールをうまく活用すると学習効率が飛躍的に上がるので、なるべく早い段階でCメジャースケールを学ぶことを推奨します。
Cメジャースケールを活用して指板の音を覚える
Cメジャースケールは♯も♭も付いていないドレミファソラシドなので、指板の音を覚えてるのにも適しています。ギターのフレーズに合わせて声に出して譜読みすると効果的です。慣れてきたら声の方が追いつかなくなるので、早い段階から読み上げを取り入れる事をおすすめします。
ローポジション
まずはローポジションから
ローポジション2オクターブ
1オクターブ目のシを薬指で押弦し、次の2オクターブ目のドの音を人差し指で押弦するのがスムーズに弾くポイントです。
ハイポジション
続いてハイポジション
ハイポジション2オクターブ
先ほどのローポジションの2オクターブと音は全く同じです。
同じ音が複数存在する
譜例でわかるようにギターには同じ音が複数存在します。運指がきついフレーズでもポジションを変更すれば楽になることもあります。それにはまず指板上の音を覚えてしまって同じ音階でも複数のポジションでできるようになっていることが理想です。
Cメジャースケールで度数の数え方を覚える
Cメジャースケールを活用して度数の数え方も覚えちゃいましょう。度数はバンドを組んだらメンバー間の打ち合わせでもよく使いますし、マスターしちゃえばコードのポジションを覚える事なくコードが弾けるようになる超絶お得な知識です。
度数とは?
度数とはルートから数えて何番目の音かを示します。Cメジャースケールで3度の音はEになります。5度の音はGです。詳しくは下記の対応表を参照してください。
同じ音でも複数の呼び方があるのがややこしいですよね。馴染みのドレミファソラシドはイタリア語です。ギターの場合Cの音のことをCって言っちゃうとCコードと間違われちゃうこともあるので私はコードは英名、音名はイタリア名を使うようにしています。ギターでもクラシックギターの方は和名です。和名では音階名がスケールになりますのでハ長調はCメジャースケール、イ短調はAマイナースケールになります。
度数でコードを作る
度数の数え方がわかれば構成音を覚えてコードが作れちゃいます!Cメジャースケールで作れるコードの構成音を度数でちょっとだけ紹介します。
コード名 | 度数 |
---|---|
C | 1,3,5 |
CM7 | 1,3,5,7 |
C6 | 1,3,5,6 |
Cadd9 | 1,3,5,9 |
構成音でコードを覚えればポジションによる響きの違いやコードのつながりの運指を自分で工夫することができるのでコードブックで覚えるよりもオススメです。上図で紹介した以外にもコードは沢山ありますがそれはまたの機会に!構成音を度数で覚えてしまえばスケールが変わっても対応できます。
Aから音階を並べるとAmスケールになる
Cメジャースケールを語る上で忘れちゃいけないのがCメジャースケールとAmスケールは同一音で構成されていると言う事です。一つのスケールを覚えるだけで二つのスケールを覚えれるお得感!
ロックのセッションでよく用いられるAmペンタトニックスケールもCメジャースケールの構成音です。ちなみにラドレミソです。
1音変えるだけでGメジャースケールになる
まだあります!Cメジャースケールはファの音を半音上げるとGメジャースケールの構成音になります。GメジャースケールはEmスケールと同じ構成音です。Amペンタトニックスケールと同じくロックでよく用いられるEmペンタトニックスケールもGメジャーの構成音です。ちなみにミソラシレです。
1度にたくさんのことを覚えるのは大変なのでとりあえずCメジャースケールをきちんとマスターすればOKです。知識で横展開できるめちゃめちゃお得なスケールなので前述の通りなる早でやった方が後々のためになります。
まとめ
Cメジャースケールって何の変哲も無い音階ですし、スケールブックなんかだとさらりと流されてしまいがちなポジションですが、基礎となるスケールなので、コレを基軸に発展させる事をおすすめします。当サイトでもCメジャースケール関連の記事は今後も更新して行く予定です。
では最後に指板上のCメジャースケールの上昇下降フレーズを紹介します!良いCメジャースケールライフを!