ギター考察
ギターの力を抜くコツはどの程度の力で音が鳴るか知るところから
- 綺麗な音を鳴らそうと思って力んでしまう・・・
- 速く弾こうと思って力んでしまう・・・・
- 複雑な和音でつい力んでしまう・・・・
ギターで力んでしまうあるあるですが、最近なんとなく克服できてきましたので、私なりの力を抜くコツを共有したいと思います。
なぜ力んでしまうのか
力む原因はすごくシンプルで「良い演奏をしたい」からです。
というのも
- 強く押さえた方が綺麗な音がなる
- 力を入れたほうが指が速く動く
- 力を入れないと指が広がらない
のような認識があるからです。
力みを抜き脱力状態でギターを弾くにはまずこの認識を改める必要があります。
綺麗な音を鳴らすのに力は必要ない
この認識を改めるのは思っているより簡単です。指板を押さえて綺麗な音がなる力の入れ具合を体験してしまえばOKです。弦に触れて少しづつ力を加え、力加減を確認します。音が鳴らないぐらい弱い力からはじめてください。きっと多くの方が「え!こんなもんで綺麗な音が鳴るの?!」と思われると思います。同じ原理で開放弦を弾いてみてください。ピッキングについてもベストな鳴り加減がわかると思います。ピッキングについては強い音の方が好みって場合もありますのでこの限りではないかもしれませんが、綺麗な鳴りに関しては思っているよりも強く弾かなくても問題ないはずです。
認識を体に覚え込ませる
認識した力加減を練習に取り組み、体に覚え込ませます。これは認識するほど簡単ではありませんが、正しい認識をしたことにより力を入れることが間違いだと知っているので、ただ力んじゃダメと思っていた頃より習熟効果は上がっているはずです。私はこのことに取り組んでから苦手だったフレーズが綺麗に鳴らせるようになりました。しかもわりと早い段階から改善の兆しがあったので「知ることって大事だなぁ」と再認識しました。
思ったよりも指は速く動いていない
指を速く動かすことにおいても認識の齟齬はあります。ギターを持たずにただ速く指を動かせばわかると思います。指って速く動かしたつもりでも実際にはそんなに速く動いていません。
力んでしまうと指のモーションが大きくなり速く動いているように感じるかもしれませんが、実際にはロスった動作です。
指を広げるには多少の力は必要だが・・・
指を広げるには多少力が必要です。しかし広げる瞬間だけで広がった後は脱力しても維持できます。そしてストレッチフレーズを普段の練習から取り入れることにより指の可動域が広がりますので、限界以外は脱力状態でもこなせるようになります。関節を痛めない程度に限界に挑戦し続ければ体感できるほど指は広がるようになります。
まとめ
ギターを弾く力を抜くコツはどの程度の力で押さえれば綺麗な音がなると知るところからです。このことを知らないで脱力だけ意識していても指標がないのでなかなか脱力を身につけることが困難だと思います。速弾きも複雑な和音もまずはこれを知るところからだと思われます。