音楽理論と練習方法

本当にクロマチックトレーニングって効果あるの?それは意識次第!

クロマチックトレーニング

2018.09.29

2019.03.04

クロマチックトレーニングって本当に効果あるの?ギターをはじめた頃はそんな疑問を抱きながらクロマチックトレーニングに取り組んでいました。だって単純に半音階毎に音を羅列しているだけですよ?実際の曲でそのままの運指が使えることなんてまずありませんし、とりあえず「クロマチックやった方がいいよ」とか言われているからなんとなくやっとこうかなぁ・・・・って感じでした。

当時の私はクロマチックトレーニングに隠されている真の意味を知らなかったのです。

等しく運指する事の意味

クロマチックトレーニングは等しく指を使います。人差し指、中指、薬指、小指あるいはその逆で運指トレーニングを行います。スケールトレーニングなどを行なっていてもこれほど規則正しく均等に運指を行うことはまずありません。これこそがクロマチックトレーニングの意味を見出す手がかりなのです。

それぞれの指で等しく出来なければならない事

クロマチックトレーニングは等しく指を使います。つまりクロマチックトレーニングで行うべきは、それぞれの指で出来なければならないテクニックの練習です。サクッと分類すると下記になります。

  • 他の弦に干渉しない事
  • 他の弦に干渉する事

この相反する二つのテクニックを自らの意思で自在に操れる必要があります。

具体的な練習方法

ではそれぞれの具体的な練習方法を紹介したいと思います。こちらの練習方法行うにあたり、まずは「ギターのフィンガリングは大きく分けると2種類」を参照していただければより深まると思います。

他の弦に干渉しない練習方法

他の弦に干渉しないためにはしっかりと指を立ててフィンガリングを行う事が基本になります。下記の例題を着実にゆっくりこなします。

クロマチック練習フレーズ

どのポジションまで人差し指と小指を垂直に保てるか

例題に慣れたら徐々に若いポジョンに移動します。この時ポイントになるのは人差し指と小指をどこまで垂直に保てるか、そして垂直を保てなくなった時のフォームです。指を指板と垂直に保てばそれだけ他の弦に干渉しにくくなります。逆に指が傾けば傾くほど他の弦に干渉しやすくなりますので、指を垂直に保てなくなっても、なるべく傾かないフォーム固めを行なっておくのが理想です。

多くの人は他の弦に干渉しないためのボトルネックが人差し指と小指にあります。ギターはポジョン毎にフィンガリングフォームが微妙に違います。案外意識してない事なのですが、この事を意識するとフィンガリングの安定感が増しイレギュラーに対する対応力を磨く事が出来ます。

運指のコントロール

この練習を通じて運指のコントロールを磨きます。指立てフィンガリングは言わば点のフィンガリングです。良い音を鳴らせるポイントがあります。そのポイントを100発100中で押弦出来るように鍛えます。

必要以上に力が入らないようにする

他の弦に干渉しちゃいけない意識が働いて力が入り過ぎないように気をつけます。私は練習にリラックスは必要とは思いませんが力の入れ具合を適宜コントロール出来る心のゆとりは必要だと考えたます。この練習を通じてそれも身につけちゃいましょう。

目安としては親指の付け根が痛く?だるく?ならないようにします。

他の弦に干渉する練習方法

他の弦に干渉するには指の腹よりチョイ上で押弦する意識で、上下の弦にしっかり干渉します。指は自然と寝るはずです。上の弦に触れるのは最初は慣れなかったり触れても肝心の押弦している音がショボかったりするかも知れませんが、ベスポジが見つかるまで根気強くトライです。

クロマチック練習フレーズその二

通常は指をばたつかせないように押弦した指は残しておくのですが、このトレーニングでは各指でできることが目的なのでバタつかせましょう。×は弾きますが前述の通り左手を触れてミュートです。

まだあるクロマチックの練習方法

クロマチックトレーニングを効果的に行う方法ままだあります!

指残しフィンガリング

ギターの運指には押弦した指を残したまま次に押弦する指のみを動かす方法があります。これは指の移動と動きを最小限に抑えるのが狙いです。ゆくゆく様々なフレーズでその運指を行うのですが、慣れないうちはなかなかに難しいので、クロマチックを利用して練習します。

とにかく速く弾く

この練習方法についてはきっと否定的な意見をお持ちの方のが多いと思いますが、騙されたと思って一度やってみてください。とにかく速く多少雑になっても限界を超える速さで取り組んでみてください。この練習の狙いは「速く指を動かすこのと認識」です。

この練習で速く指を動かせることができると自分で認識できるようになればしめたものです。事象は認識することで存在することができます。超絶速く弾ける自分を存在させちゃいましょう!

まとめ

ちょっと熱く語ってしまいましたがクロマチックトレーニングの真の意味、いかがだったでしょうか。まぁこれは私の主観であり絶対だとは言いませんが皆さんのギターライフのお役に立てれば幸いです。

まとめると万能な指立てフィンガリングと表現の幅を広げる指寝かせフィンガリングを磨き上げるのがクロマチックトレーニングです!

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