ギター考察
ギターのフィンガリングは大きく分けると2種類
ギターのフィンガリングはクラシックスタイルやロックスタイルなどと呼ばれているものがありますが大きく分けると以下の2種類です。
- 指を立てるフィンガリング
- 指を寝かせるフィンガリング
どちらのフィンガリングにも得手、不得手がありますので、うまく使い分ける事がナイスギタリストへの近道です。
指立てフィンガリングと指寝かせフィンガリングの違い
両者で大きく異なるのが音です。「フィンガリングで音が変わるのかよ!」と思われるかも知れませんが、じつは微妙に変わってきます。指立ての方が音の立ち上がりがよく、クリアな響きになります。
指立てフィンガリングは押弦している指を他の弦に干渉させない事にも適しているので、残響音を残しやすく和音とも好相性です。
逆に指寝かせフィンガリングは押弦している指を他の弦に干渉させやすいので、残響音のカットが行いやすく他の弦の消音をするのに適しています。
ピッキングのミュート手段がキーポイント
もし、ピッキングのミュート手段が完璧なら指立てフィンガリングにこれと言った欠点はありません。音の立ち上がりが良いので単音での速弾きにも向いていますし、和音では無類の強さを発揮しますし、寝かせフィンガリングよりも押弦の力もいらないですし、指立てをメインにする方が得策です。
しかし、ピッキングは指弾きでもピック弾きでも場合によってはフィンガリングよりも難易度が高いので、全てをピッキングに委ねるわけにはいかないのが、現実だと思います。
そんな時に助かるのが寝かせフィンガリングです。ミュートに気を使う歪み系の音が中心になるロック系では、寝かせフィンガリングをメインに使っているギタリストのかたも多いと思います。私もそうでした。
レコーディングなんかは演奏のみに集中できるので、指立てだけでもさばけますが、ライブともなると右腕はブンブン振り回してたりするので左手でミュートができることはギタリストとしての表現力向上につながります。
まずはクロマチックトレーニング
そんな両者のトレーニング方法ですが、まずはクロマチックトレーニングで大丈夫です。「本当にクロマチックトレーニングって効果あるの?」を参考にしていただければ幸いです。
しかし、ただ単にクロマチックトレーニングをしているだけではダメです
。それぞれのフィンガリングの特性を鍛えるためのポイントを意識することでより効果的なトレーニングになります。
指立ては他の弦と干渉しないように指寝かせは他の弦と干渉するように
それぞれの特徴を活かすために指立たせフィンガリングでは他の弦に干渉して音を消してしまわないように、指寝かせフィンガリングが他の弦に干渉して他の弦を消音するようにトレーニングするのが望ましいでしょう。
まとめ
個人的には指立たせフィンガリングの方が音がいいので、指立たせだけで常にプレイできるように右手を鍛えてやりたいと思いっていますが、プレイに感情が入ると、やっぱオーバーアクションになってしまうこともあります。
ギターはうまく弾くことも大事ですが私としてはそういった感情移入なんかも大事に思いますので、指寝かせフィンガリングも使えるにこしたことはないと思います。