機材について

Fender JAPAN HYBRID 60S ストラトとCoolZ ZST-1Rの引き比べ

Fender japanとCoolZのストラト

2020.01.09

2022.10.09

昨年購入したFender Japan HYBRIDのストラトと同クラスのCoolZのストラトが事務所に有ったので、弾き比べを行いました。この二本見た目はよく似ていますが、随所に違いがあります。まずアウトラインとして弾き比べ動画を見て頂ければと思います。

Fender MADE IN JAPAN HYBRID 60S STRATOCASTERとCoolZ ZST-1Rの弾き比べ

詰まる所、好み

個人的にはどちらのモデルも好きです。全体的な弾きやすさで言えば、Fenderに軍配が上がりますが、誤差です。ハイポジはCoolZの方がヒールがカットされているので弾きやすかったりします。

ノイズ処理に関してはCoolZの方がいい感じです。ナットの加工なんかもCoolZの方がいい感じです。Fenderのピックアップはエッジが丸く処理されていてピッキング時に引っかかることはありませんが、CoolZのピックアップはエッジの処理が甘く指弾きでも、ピック弾きでも少し引っかかる感じがあります。

細々違いはあるのですが、誤差レベルかなと思います。

今風のFender、ヴィンテージ風のCoolZ

実際に弾き比べてみて、1番強く感じたのはサウンドの違いです。キャラクターも似てるっちゃ似てるのですが、Fenderの方が今風のギタリストっぽいサウンドを作るのに向いていて、CoolZの方がヴィンテージ風のサウンドを作るのに向いているんじゃないかと感じました。

カスタマイズする楽しみはFenderに軍配?

個体としてのまとまりはCoolZの方が上だと感じました。なので調整だけして、カスタムなどは行わず弾くのならCoolZの方が良いような気がします。しかしFenderはよくも悪くも少し荒削りなところがあって、カスタムしていく楽しみはFenderに軍配があがるのではと思います。

各所違い

重複しますが、各所の違いをまとめてみました。画像は全て左がFenderで右がCoolzです。

fenderとcoolzのヘッド周り

どちらもヴィンテージタイプのペグを採用しています。CoolZはトラスロッドの調整がネックを外さなくてもできるのでFenderよりもユーザビリティ的に良いと思います。しかしFenderはロック式ペグです。弦交換が超楽なので、こちらもユーザビリティ的に良いです。ナットはCoolZは角が丸く加工されておりローポジションを演奏しても何の問題もありませんが、Fenderはナットの角が鋭利なままなので、ローポジションを演奏する時やや痛いです。

FenderとCoolZのネックプレート

ネックジョイント部分がCoolZはカットされていてハイポジも弾きやすい工夫が施されています。しかしFenderのネックプレートはフリーダムに換装できる楽しみがあります。

FenderとCoolZのトレモロユニット

Fenderのトレモロユニットは2点支持、対するCoolZは6点支持。アーミングを多用する場合はFenderのHYBRIDの方がいい感じです。

FenderとCoolZバックプレート

バックプレートはFenderは穴の位置が合っておらず、プレートをつけたままで弦交換をするのが困難です。しかし、CoolZは穴の位置がバッチリ合っていますので、バックプレートをつけたまま弦交換を行っても問題ない感じです。

FenderとCoolZのピックアップ

音ではなく演奏性の面でFenderのピックアップはポールピースの角が丸く加工されているので、ピッキングが引っかかることが殆どありませんが、CoolZのピックアップは角に加工が施されていませんので、ちょっと引っかかってしまします。

まとめ

やっぱり詰まるところ好みです。私なんかはヘッダーの形状とロゴがFenderの方が好きなので Fenderをチョイスしますが、そこが入れ替わればCoolZをチョイスします。ネームバリューでしょうかね……やっぱりヘッドのロゴはFenderが好きです。中古市場ではCoolZの方が圧倒的に安いので手放す時の買取価格はFenderの方が上です。しかし定価の価格差で埋めれる気がします。まあ、どちらも良いギターだと思いますので、どちらを選ぶかはやっぱり好みの問題だと思います。

FenderとCoozZのストラト

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