クラシックギター

クラシックギターを独学ではじめて気付いたバンド系ギターとの違い

ネック

2018.10.04

2019.03.03

今年の2月か3月頃からギターを再開したのと同時にクラシックギターを独学ではじめました。これまでの私は歌物が中心で演奏スタイルは歪み系サウンドにピック弾きのバンド系ギタリストでした。ジャンル的にはちょっとハード目のファンクロックです。有名どころではレッチリが近いと思います。とにかくこれまでの私とクラシックギターではまるっきりスタイルが違うので、修得するのは大変だとおぼろげにはわかっていました。

そしてクラシックギターを実際に始めてみて色々違いが明確になって来たので現時点までで気付いた事を自分なりにまとめてみました。

主旋律と伴奏

主旋律と伴奏を1本のギターでさばいてしまうクラシックギター。主旋律と伴奏は別々に演奏するバンド系。まずこの点がクラシックとバンド系の大きな違いです。

他楽器とのアンサンブルを前提として曲が成立するバンド系ギターに対して、クラシックギターは1人の奏者で曲を成立させます。こんなことバンド系ギタリストからしたら異次元です。そんな異次元の奏法を身につけるための注意点を紹介します。

音の長さが要注意

前述の通りクラシックギターは伴奏と主旋律を1本のギターで演奏します。当然のことながら主旋律と伴奏で音の長さが異なる場合があります。伴奏と主旋律を同時に演奏することに慣れていないギタリストにとって同時に鳴らす音の長さが異なるのは非常にやっかいです。この事を意識していなければ「なんか違う」と感じながら的外れな練習を繰り返してしまうかも知れません。

運指の常識が異なる

クラシックギターとバンド系のギターでは運指の常識が異なります。バンド系のギターでは和音に単音の旋律が組み合わさるとがほとんどありません。せいぜいオブリガートぐらいです。クラシックでは伴奏と主旋律を同時に演奏しますので、主旋律によってはAmの響であってもAmコードと同じ押さえ方をしないこともあります。運指に関してはこれまでの常識を捨てて柔軟に考える必要があります。

主旋律を立たせなければならない

バンド系のギターにもアクセントやダイナミクスはありますが、クラシックギターはそれにプラスして主旋律を立たせる必要があります。主旋律が和音やアルペジオの中に紛れていますので、主旋律を埋もれさせないようにアクセントとは別に伴奏と主旋律の音量調節が必要です。しかも慣れない右手で・・・・・どれほどの時間がかかるのか、考えただけでぞっとします。

曲を覚えるのが大変

クラシックギターはバンド系、特に歌物中心のギタリストにとっては曲を覚えるだけでも大変です。

曲の把握に時間がかかる

バンド系は曲を把握するのにリハーサルマークを使います。イントロ、Aメロ、Bメロ、Cメロ、アウトロのような感じで楽曲をテーマ毎にグルーピングし、その集合体が曲って感じです。大まかに各グループのコード進行と全体のスケールを把握していればなんとなく一曲通して演奏できますので、細部の詰めは楽曲を理解してからでも十分でした。

クラシックの曲にもリハーサルマークをつけることは可能なのですが、バンド系の曲に慣れているとどこが一区切りなのか分かりづらくついつい、区切りが長くなってしまって曲を覚えるのに手間取ってしまいます。コードも特に記載されていないので、コード進行で曲をとりあえず覚えてしまうこともできません。

曲内で覚える音数が段違い

クラシックと歌もののバンド系では一曲で覚える音数が段違いです。クラシックギターはバンド系から見れば複数パートを同時に演奏していますので、その分バンド系よりも一曲の中で覚えなければならない情報量が多いのです。

独奏が基本なのでミスが目立つ

バンド系のギターって実はミスが目立たなかったりします。しかしクラシックギターは違います。基本独奏なのでミスるとすごく目立っちゃいます。サウンド面でも歪み系がメインだった場合、生音でクリーントーンのギターを操るのはなかなか厄介なことだと思います。だもんで一曲通してノンミスで演奏するハードルがかなり高いです。練習もその辺を踏まえて行う必要があります。

楽器の違いは些細な問題

クラシックギターはネックも太くナイロン弦なのでエレキやアコギから持ち替えると違和感満載なのですが、そんなことは些細な問題です。プレイスタイルがもはや別物なので別楽器なんだって意識で取り組むのが正解だと思います。

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