ギター考察
歪み系で練習していると上手くならないって本当?
初心者の頃ギターを歪ませてノリノリで練習していると「歪み系で練習してたら上手く弾けてる様に聞こえるから、あんまり上達しないよ」と言われて、つまんねーなーと思いながらクリーンで練習していたのを覚えています。でも、それって本当なのでしょうか?
歪み系で練習するメリット
右も左も分からない初心者の頃は歪み練習で上手くならない説を信じていましたがギターのことがある程度わかるようになってからは、それに疑問をもちはじめました。歪み系の練習には歪み系でしか得られないメリットがあるからです。
歪み系のサウンドコントロールが上手くなる
歪み系で練習していると歪み系のサウンドコントロールが上達します。これは歪み系をメインに扱うギタリストにとっては重要な事なのです。特にミュートですね。余計な弦や必要以上の響きを抑えて心地良いサウンドに仕上げる。これは歪み系での練習無くしてありえません。
スタジオやライブなんかでも歪み系を上手くコントロールしないと音が暴れてしまって厄介なことになります。
歪み系でしか出せない特殊なサウンド
歪み系に通常の演奏では出せない歪み系独特の特殊なサウンドがあります。ピックスクラッチなんかが良い例だと思います。「ギューン」ってなるあのサウンドは歪み系独自のものです。
音量が必要になりますがハウリングを演奏に取り入れるのも歪み系ならではの演出ですよね!
楽しい!
歪み系が必要なギタリストにとって歪み系での練習はとにかく楽しいです。私は今でこそクリーンなスタイルも楽しめますが、当時はクリーンの練習をは楽しくなく、クリーンで練習するぐらいなら上手くなれなくてもいいや!って思っていました。
ギターの上達にはギターを楽しむことが結構大切です。歪み系で練習することで楽しみが得られるなら積極的に行うべきだと思いました。
上手く弾けてるように聴こえるのがポイント
冒頭の話に戻りますが、歪み系で練習しない方がいい理由は上手く弾けてるように聴こえるからです。でもよくよく考えてみてください。それこそがギタリストに求められることなのではないのでしょうか?
音楽は理屈で楽しむものではなく、直感的に楽しむものだと思います。上手く聴こえることや格好良く聴こえるってのは上手く演奏するよりも大切な事のように思えます。