ギター考察

歳をとってからギターを上達するために必要な知識

Old Guitar

2019.09.16

若い頃は、闇雲に練習しているだけでも、それなりに成果が出たギター練習。成果が出ていることもあり、カリキュラムについて深く考えることは、ありませんでした。

しかし、歳を取ってからは、闇雲に練習するだけでは、成果が出にくくなってきたので、何か対策を考えないと、いずれストレスになりそうだなぁと考えています。

若い頃との違い

若い頃と、今では環境含め、色々違います。その中でもギター上達に特に影響がありそうな事柄を挙げてみたいと思います。

  • 肉体的な衰え
  • 時間感覚の変化
  • 記憶力

肉体的な衰え

肉体的な衰えを、特に感じるのは、耐久力が低くなったことです。具体的には、長時間の反復練習に、手が耐えられないことです。長時間といっても、高々数十分のことです。肉体的にはそれすら耐えられなくなってきていることに、驚きを禁じえません。

ストレッチやフォームで若干緩和される

肉体的な破損は、ストレッチや適切なフォームで、フィンガリングを行うことで、若干緩和できることが、経験値として、わかりました。若い頃は、それらをブッ飛ばしても、全く問題なかったので、若干のまどろっこしさを、感じてしまいますが、長くギターを楽しむためには、必要な事だと、今は考えています。

高負荷練習は、暖かい季節に行う

高負荷練習は、暖かい季節に行う事で、手の痛みが緩和されました。クラシックだと、トレモロ奏法の練習は冬に行うと手の甲が、恐ろしく痛くなるのに対し、春から夏場にかけては、殆ど痛みを感じることがなくなりました。
しかし、左手の複雑なフォームに関しては、季節関係なく、無理なフォームだと、手を痛めることが分かりました。自分を過信しすぎると、きっちり自分に返ってきます。油断禁物です。

回復力の低下

若い頃と比べると、手を痛めてしまった場合の回復力が、著しく低下しています。若い頃なら2〜3日で回復していたような、負傷ですら、数ヶ月かかってしまいます。少しでも痛みを感じたら、その方法は止め、別の方法を模索する方がいいかもしれません。慎重に慎重を期すぐらいが丁度いいと思っています。

時間感覚の変化

若い頃と、歳を取ってからでは、大きく時間感覚が異なります。同じことをやっていても、時間が短く感じます。同じような時感覚で練習すると、いつまで経っても思った通りの成果がえられません。私はこの時感覚の変化に抗うために、いくつかのことに注意しています。

  • 納得いくまで練習しない
  • 常に時計を見る
  • 必ず練習メニューを決める

以上です。納得いくまで練習すると、たとえ、短いフレーズでも、それだけで練習時間を消化してしまいます。常に時計を見ていないと、時間感覚が早すぎて、決められた練習メニューをこなせないことも、しばしばです。

記憶力の低下

記憶力の低下もなかなか大きな問題です。暗譜をしていて特に感じます。簡単な曲なら、1日に数曲覚えることも可能だった、若い頃に対し、現在は簡単な曲であっても、1日で覚えきる事が出来ません。これは単に、記憶力だけのことなのか、記憶に留めておく必要のある、事柄が、増えすぎたせいなのか、分かりかねますが、若い頃と同じ感覚でカリキュラムを組んでしまうと、大きな誤算につながってしまいます。

まとめ

若い頃と、同じ熱量で、ギターに接しては、若い頃と同じような成果を得ることが、出来ません。しかし、年齢とともに積み重ねた経験を活かし、工夫することで、それに近い効果を得ることが、出来るのではなかろうか?と考えます。

例えば、取捨選択、物事の因果関係を捉える感覚、効率的な取り組み方、等に関しては、若い頃より、今の方が遥かに上だと感じています。この記事を書くように、自分の考えや、課題をまとめることも随分、できるようになったと感じています。

要は、がむしゃらが出来ないので、その分、沢山考えなければ、ならないってのが、歳を取ってからギターを上達させるポイントではないでしょうか。

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