ギター考察
ゆっくりからだんだんと速く弾く練習の極意
ゆっくりからだんだんと速く弾く練習はギター練習の定番です。でも漫然とゆっくり練習していても、思ったような成果を得られないことがあります。
「本当にこの練習で原曲と同じ速さで弾けるの?」のような疑問を感じたことはありませんか?
漫然とゆっくり弾いているだけでは駄目
ゆっくりから練習をはじめていて目標の速さにたどり着く前に速さの限界を感じたことはありませんか?感じたことがあるのならゆっくり演奏の見直しをおすすめします。
ゆっくりが演奏の基礎になる
ゆっくり演奏に問題があればテンポを上げても問題は発生します。多くの場合、速くできない原因はゆっくり演奏にあります。
ゆっくり演奏時に運指やピッキングの最適化が出来ていなければ、思うようにテンポアップできないのです。
フィンガリングのチェックポイント
ゆっくり演奏時のフィンガリングチェックポイントは主に運指がメインになります。
- ポジション移動は現実的か
- 力が入り過ぎて動きが鈍くなっていないか
- 上記を踏まえて運指は最適か
曲によっては指が立っているか、指で上下の弦がミュートできているかもポイントになります。
ピッキングのチェックポイント
ピッキングのチェックポイントはフィンガーピッキングもピック弾きも規則性です。ピッキングはリズムに直結しますので規則性の乱れがリズムの乱れになります。
フィンガーピッキングは速いフレーズなのに連続して同じ指で弾いていないか、ピック弾きならオルタネイトやエコノミーが維持できているか要チェックです。
正しいフォームだけではカバーできない
ギターには理想とする正しいフォームが存在します。しかし実際の曲は正しいフォームだけではカバーしきれないのも事実です。臨機応変に適宜最適化を図る必要があります。
運指の最適化は超スローモーショントレーニングで
運指の最適化は超スローモーショントレーニングで行うことをおすすめします。その名前の通りめちゃめちゃゆっくり弾きます。
フレーズを覚えるには反復練習です。しかし問題のある動きのままで反復練習を行うと、手は問題のあるままの動きを覚えてしまいます。
超スローモーショントレーニングそうならないために最適な動きを身につける為のトレーニングです。超スロートレーニングでストレスのある動きを排除し、テンポを上げる為の下地を作ります。
下記は私が超スローモーショントレーニングを行う上で気を付けているポイントです。
- ミスらない
- 綺麗な音が鳴る押弦ポイント
- 繋がりの良い運指
- 最短の動き
- 力を抜く
- なるべく緊張する
まとめ
漫然とゆっくり弾いいるだけでは進歩がないとまでは言いませんが、限られたものになります。テンポがあげられない原因は今回紹介したこと以外にもあると思います。
テンポが上げられない原因は必ず存在します。「自分は不器用だから」「才能がないから」「練習不足だから」とくくってしまわずに原因を究明することが、ゆっくりからだんだんと速く弾く練習の極意です。